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御寺院用常花 華(はな)は、シルクフラワーの常花販売専門店です
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平成10年から法話図書館で連載された長谷川正徳(はせがわ・しょうとく)先生のちょっといい話 ブログ版です。携帯電話からも見られます。
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第100話 人間の弱さ
 
 「忘れた頃に事故は来る」と耳にしますが、ある会社の社長さんは「事故は忘れた頃に来るのではなく、起こした事故を忘れるから、事故を起こすのである」と戒めております。

 何事もそうであるように、ものごとに慣れることは大切だが、慣れすぎると初心を忘れてしまうのでございます。

 とくに技術の世界における慣れは注意が必要であると言われます。身近な例を挙げれば、自動車の習いたては十二分に注意を重ねて安全運転をしているが、いつしか慣れると安全運転の規制よりはみだし、事故安易な考え方、妥協から思わぬ事故を起こしております。

 徳に現代人の生活機構は複雑微妙であるが故に、何かせわしなさを感じ落ち着いて物事を判断しかねることさえあります。その為か自己の生活態度、環境は勿論、体力、技術等を無視して冒険を試みる人も少なくありません。物事に対しての慣れすぎと不慣れの微妙な心理的交錯のもたらす一面かも知れません。

 こんな時、お互いに要求されてくるのが自己反省と言われます、「失敗した」「悪かった」と反省できる人は信頼されます。慣れによる初心の忘却は自己過信、増上慢となって現れます。謙虚と素直さのある者は自己の行為に責任を持って物事を処理していきます。

 慣れは人間の弱さの一面でもあり、これに溺れることのないよう戒めてまいりましょう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 12:26 | comments(0) | - |
第99話 普通の人
  山を登る時、あせってどんどん登る人がいます。初めのうちは、人よりも一歩も二歩も先に立ち、元気いっぱい得意げに登っていますが、やがて疲れが際立って、休む回数が多くなり、後から倦まずたゆまず登ってきた人が追い越して行ったりすることがあります。

 山登りの達人というのは、肩の力を抜き登ろうとする気負いを捨てて、今、踏みしめて登る一歩を、ただただ無心に一歩一歩足を運んでいくのだそうです。それと同じように、人生もまた、特に信仰も目的だけを追いかけて、脇目もふらず、真剣、ガムシャラに突き進むことが必ずしも良いとはいえない場合があるようです。

 もちろん、怠けたりいいかげんが良いというのではありません。しかし「がんばる」とか「マジメさ」とかいうのも度が過ぎると、そのために周りの景色やその他色々なものが目に入らなくなり、また、心に届かなくなるようです。視野の狭い、例えば馬車うまのようなマジメさ、それがひいては偏狭さとつながるとすれば、それはある意味で大変危険だとさえ言えるでしょう。

 信仰する人というのは、逆に自分が人より勝れていたり、先んじたりする特別の人だという気負いを捨て、たとえどんなに能力があり、勝れている面があるとしても、まず何よりもごくフツウの人でなければならないのでしょうか。

 当たり前に生まれてやがて死んでいく、そして、腹が空けば辛いし、寒いとか痛いとか逃れることのできない生身の生きものの一人であることを心底から自覚することから出発してほしいと思うのです。その上で、各々の分に応じてできるだけのことを一歩一歩着実に生きていきたいものです。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 13:22 | comments(0) | - |
第98話 彼岸に生きよう
  生死を此岸となし、涅槃を彼岸となし、煩悩を中流となす。菩薩は無想の智慧をもって禅定の舟船に乗り、生死を此岸より涅槃の彼岸に到る」


 9月、暑さ寒さも彼岸まで、春秋二季の彼岸会は共に季節の変わり目、殊に秋は厳しい暑さから解放されて爽涼の季節に、又、春は寒さから暖かさの楽しみに移ります。

 この機会をとらえ、御先祖さまたちは祖先崇拝を通して、新しく伝来した仏教精神ととけ合い、生活のリズムを正す智慧袋を残してくれました。

 現在の祝日法に春分は「自然をたたえ生物をいつくしむ」とあり、秋分を「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」としています。

 私達は稔の秋を迎えて大自然の恵みをたたえ、天地の恩に感謝し、先人の偉大な徳を偲んで報恩の誠を捧げなくてはなりません。

 祖先を忘れ親を思わぬ者の生活は乱れます。日々これ此岸の中に浮き沈みするお互いが、与えられた夫々の場を通じて四恩報謝、現前直下の自己をいかに充実していくかを、自ら叱り、自らをみつめ、真実の智慧をともして精進する時、此岸の世界を彼岸に変えていきます。

 生死の苦海を渡す智慧のひをともして、彼岸に生きる生活に精進してまいりましょう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 13:21 | comments(0) | - |
第97話 彼岸へのみち
  「生死を此岸とし 涅槃を彼岸とし 煩悩を中流となす 菩薩は無想の智慧をもって禅定の舟船に乗り 生死を此岸より涅槃の彼岸に到る 禅定の舟船とは 布施・規律・忍耐・精進・禅定・智慧を指す」


 焼けつくような炎暑も去り、残暑の照りつけもすんで、涼しい風が走り抜けます。

 9月、お彼岸の月です。春秋二回、春分の日・秋分の日を中心に前後の三日間、短い一週間ではありますが、花が咲き実を結ぶ時期でもあります。

 彼岸のお中日が、国民祝祭日の法律の中で「祖先をうやまい、亡き人を偲ぶ」という趣旨でつづられています。彼岸会の行事は日本の気候風土が生んだ美しい宗教行事であり、祖先崇拝の尊い姿でもあります。

 恒に彼岸を求めながら此岸の中に浮沈する人間、彼岸の里は遠くに在るのではなく、お互いの五尺からだの胸の中、心中です。

 私達は禅定の舟船を日々普段の生活の中に守り実践しなくてはなりません。彼岸も此岸も今日の世界です。

 これからは静かな夜が長くなり、月の光も一段と増し、虫の音も澄んでまいります。

 稔の秋を迎えて祖先の力を感じながら、同胞相愛の仏作仏行を営んでいるかを反省しつつ、与えられた生命を精一杯に尽くして、日々これ彼岸の道を歩んでまいりましょう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 13:20 | comments(0) | - |
第96話 老年期は人間形成が頂点である
  敬老の日を前に、9月12日厚生省は平成元年の全国高齢者名簿(長寿者番付)を発表した。それによると9月30日までに百歳以上になる長寿者は、 前年名簿より400人増えて、3078人(海外在留邦人を除く)となり、初めて3000人を突破した。

 男女別で見ると、男・630人、女・2448人で女性が約80%を占めている。この長寿者名簿が発表されるようになって昭和38年の男女合わせて153人あったのと比べ、 約20倍もの伸びであり、最近の三年間は、毎年400人前後の大幅な増え方で、わが国の長寿社会が大変な勢いで進んでいることを示している。

 この高齢社会を迎えて、いよいよ私どもは、老人の生き甲斐とか、いのちと幸福といったことがらについて真剣に考えるものとならねばならない。 ところが、この頃発表されたある、年齢と幸福感に関するアンケートを見るとちょっと淋しい気がする。二十代では「カッコいい」ことが何より大切、 四十代ではマイホームや仕事に重点が移り、五十を過ぎ、定年退職になると、もはや「生の欲望」のうすれからきた諦めに支配されているようである。

 この調査でわかることは、人生50年が人生80年に伸びても、日本人の生きる姿勢は昔とあまり変わりばえがしていないということである。 老年期を人生の黄昏、余りものとしてではなく、むしろ人間形成の頂点、人生価値の極地に達するための第二の人生として、生かしきるための、 個人的、社会的な心の用意がまだまだなおざりにされていると言わねばならない。若いときから宗教心はしっかり養っておかねばならぬ。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 13:19 | comments(0) | - |
第95話 心の時代
  9月15日の敬老の日にちなんで、厚生省は、恒例の全国高齢者名簿を発表した。

 9月30日までに100歳以上となる長寿者は、全国で男・562人、女・2106人の計・2668人で、これは長寿者名簿が初めて発表された昭和38年の100歳以上の長寿者が、わずか153人だったのに対し、25年間で、何と約17倍に増えたことになる。

 62年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は、男・75.61歳、女・81.39歳で、これは世界最高水準に達したものであり、今後とも高齢者の医療体制の整備なども進んで、長寿者増加の傾向はますます上昇カーブを続けてゆくと厚生省は予想している。

 ということは、「いったん生まれると、ほぼ天寿に近いところまで生きられる」ようになってきたということであって、それでは「人は何のために生きるのか」と改めて問われる時代になったということであろう。言葉を変えて言えば「生きがいの問われる時代」、つまり、いうところの「心の時代」に入ったといえよう。

 敬老の日を前後に、決まって毎年のように老人の自殺が報道される。悲しいことだ。生きがいを失った老人を待っているのは孤独と退屈の地獄である。そこへ病苦が忍び込む。そうならないために、老いの来る前に心の準備をなすべきである。晩熟の豊かさ、美しさを目指して、老後第二の人生にスタートできるかどうか、それはいつにかかつて若いときから「心の豊かさ」に生きたかどうかにかかっていると言えよう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 13:18 | comments(0) | - |
第94話 敬老と彼岸
 ◎敬老の日 9月の第3月曜日
 多年にわたり、社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。

◎秋分の日 9月23日
 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

(国民の祝日に関する法律より)


 現在の日本は21世紀に向けて、高齢者社会が急速に進展しています。終戦より38年、その当時の若人も早や老齢の域であり、この年に出生した人手さえも、今は社会の中堅をなしています。

 殊に戦前・戦中・戦後と、苦しい時代を生き抜いた先輩諸賢に、心からその労苦を犒い、長寿を祝うことは喜ばしいことです。

 しかし、又一面においてお互いに反省することもたくさんあります。「みのるほど頭の下がる稲穂かな」で、蒔かれた籾は稲となり、花咲かせ実をつける程に頭を垂れてまいりますが、人生60・70年と歳を重ねても角が取れず、他人様に頭を下げることも知らず、又、差上げられることもない人々がどれ程多いことでしょう。

 頭を下げることは、親子の中でも大変むずかしいことです。お大師様は明るい人生を過ごす為にも「子が親を親として敬い、親はその子を子として教誘する時、彼岸の家庭が社会が生まれる」と、さとされています。

 長寿を祝うと共に此岸に沈むことなく、人生日々彼岸の楽しい生活にいそしみましょう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 17:59 | comments(0) | - |
第93話 心を彼岸に
   「生死を此岸とし 涅槃を彼岸とす」


 春秋二回の彼岸の季節は、大自然の躍動と静寂を教える最も美しい時期です。

 寒からず暑からず、昼も夜も二分され太陽の運行もまともに東から西へ移りゆく、古人はこれらの自然の運行に身を慎み、行を正して四恩報答の人生を歩みました。

 私達は現代世相の中に在って、物の豊かさにうつつを抜かし、心浮薄に流されて父母師長、ないし祖先の大いなる恩恵を置き忘れていないでしょうか。

 恩を知り恩に報いていくことは人の人たる道、祖先を思わず親を忘れ、大衆に遊離するとき自らの生活が乱されていきます。

 稔りの季節を迎え、此岸の中に執着し煩悩を燃やして飽くことを知らず、生死の苦海にうかうかと漂流することなく、心の扉を精一杯開き、現実の自己をみつめて涅槃常楽の彼岸に到達するよう努力しなくてはなりません。

 暗い生活より明るい生活、迷いの生活より悟りの生活に、愚痴を除き、真実を知り、正しく物事に対処していくことです。

 常に自己の充実を図り、常に全体への奉仕を心がけて日々に精進する時、此岸の世界より彼岸の世界に心を渡すことができます。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 17:58 | comments(0) | - |
第92話 彼岸の里
  秋のお彼岸がやってまいります。そこでお彼岸にちなんで私たちの人生をふり返ってみましょう。

 「心暗きときは 即ち 遇う処 悉く禍なり 眼あきらかなるときは 途に觸れて 皆宝なり」


 9月は彼岸の月、実りの秋でございます。今年の夏は長雨、西の乾天と続き心の落ち着かない日々でした。

 私達人間は、心の中に何か一つのこだわりを持ちますと、そのこだわりから次々と妄想を生み出し、自らを闇い世界に閉じ込めます。

 この頃のような長雨から一転して青空を仰いだ時の喜びそれと同じように心のこだわりから開放された時の姿は、忽ち明るさを取り戻します。

 四苦八苦(生・老・病・苦・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦)の此岸(迷いの現実世界)の中に生かされている私達は、この苦を乗り越え彼岸(目覚めた人間の世界)の里に到達するよう、互いに手を取り合わねばなりません。

 彼岸の里は此岸の里と裏表です。この里はいつも私達の小さな体の胸の中、心の中に存在します。

 この彼岸会の機会に心の中の智慧袋を開いてみませんか。えてしてこの袋を閉ざし、外に仕合わせを求めている時が多いものです。

 彼岸の里より此岸の里にいたるには、日々の人生を大切に、この智慧袋の奥にある仏の智慧、生活の智慧を明るく楽しく躍動させることです。心の眼(智慧袋)が開かれればすばらしい彼岸の里は早やそこに訪れています。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 17:57 | comments(0) | - |
第91話 一度きりの人生
  秋のお彼岸がやってまいります。そこでお彼岸にちなんで私たちの人生をふり返ってみましょう。

 「もし、もう一度この人生をやり直すことができたら、今よりもう少しましな生き方をするのだがなぁ…」とは誰もが一度は考えることかもしれません。

 「学生の頃、なぜもっと勉強しなかったのだろう」、「どうしてもっと健康に注意しなかったのかしら」、「なぜお金を貯めなかったのだろう」なんて…。そして多くの人が「もしもう一度人生をやり直せたら、もっと幸せな生き方をするだろうに」と信じているようです。

 しかし、こういう考えは夢であって、実際には何の役にも立ちません。人生はくり返すことなどできないもの、過去は過ぎ去って、もう帰っては来ないのです。

 私たちにあるのは明日という日です。大切なのは未来なのです。未来は、過去にし足りなかった点を補ってくれる絶好のチャンスではないでしょうか。

 学校に通っていた頃に不勉強だったと思う人には、まだ学ぶ機会はいくらでもあります。若い頃、健康についてあまり考えず、またお金を無駄に使ったと思う人なら、今日からさっそく、そうしたことに気をつけて努力したらどうでしょうか。

  以前、人をだましたり、ウソをついたり、思いやりに欠けた振舞いをしたのなら一心に懺悔してこれからさき、それを償うことも可能なはずです。

 私たちは、過去をもう一度くり返すことはできませんが、反省と懺悔をして、今後の努力を誓うことは十分に可能です。これもお彼岸の大切なつとめの一つでしょう。
Posted by houwa-hase | ちょっといい話 | 17:57 | comments(0) | - |